第12章 『誰にもあげないよ!』~大野×松本~
ふと気が付くと、俺は翔ちゃんのシルクのパジャマを着ていて、智もおんなじで...
「智あの...パジャマも...」
おずおずと聞いてみると、
「うん。身体も綺麗にしといたよ...
...ごめんね...無理させた...かな」
...俺が気を失っている間に、
智が綺麗にして、着せてくれた...
なんだか、恥ずかしくて...
気を失ったことなんか...初めてで...
「...恥ずかしい...」
俯く俺に、智は、
「潤の寝顔、いつもの100倍可愛かった...
眺めながら、もう一回抜こうかと思った♪」
って///
「バカッ///」
智の腕枕で、大きなベッドの中、
俺は幸せに包まれている。
すると、智が、俺の左手を取って、その薬指に指輪をはめた。
「えっ?...何?」
驚く俺に、
「ほら...ペアリング...
俺からの誕生日プレゼント♪
...潤、おめでとう...」
智はそう言いながら自分の左手薬指の指輪と、
並べて見せた。
「智...」
「ずうっと、潤のそばにいるから...
死ぬまで一緒にいようね...」
「...うん...」
もう言葉が出てこない...
こんな幸せ、知らない...
智と生きてきた今までの歴史に...これからも、新しいページを刻んでいく...
...ずっと、死ぬまで...
俺は、智の胸に抱かれて、幸せに目を閉じた。
...涙が...後から後から零れた...
「...ざどじ...だでじぼ...あでだいじょ...」
「...ふふふっ...分かんねえから...」
......智、誰にもあげないよ!って...
そう言ったの///
【 end 】