第3章 チェリー・ポップ
翔くんが真剣な顔をした。
そっと俺を起き上がらせると、ベッドに寝かせた。
何をするんだろうと思っていたら、俺の足を開いて間に入ってきた。
腰を持ち上げられると、翔くんは俺の後ろの穴を…
舐めた。
「ちょっ…待って、翔くんっ…」
「…ごめん…」
謝るけど、翔くんの動きは止まることがなくて。
舌が、中に入ってくるのがわかった。
「な…なにしてんの…そんなとこ…」
「なにって…濡らさないと…入らないじゃん…」
それって…それって…
昨日…
ニノに入りたかった。
だけど、身体へ負担が掛かると思って、俺は最後まですることができなかった。
それを今、翔くんにされようとしてる。
どうしてこんなことになったんだ…
俺は…男で…
翔くんも男で…
でもそんなこと言ったら、ニノだって男なんだけど…
「ああっ…だめだって…翔くんっ…」
今度は指まで入ってきて…
女みたいにされて…
もうどうしていいかわからなくて…
シーツを握って、ヘンな感じに耐える。
翔くんの荒い息遣いだけ、聞こえる。
心臓の音が煩い。
なんだか俺まで息が上がってきてる。
苦しいよ…
苦しい、翔くん…
でも、翔くんは止まってくれなかった。