• テキストサイズ

【テニプリ】純白のアネモネ

第1章 イングリッシュラベンダー



〈君は、強いんだねって言ったんだよ〉

少し驚いた顔をした男の子。

〈僕より、君の方が強いんじゃない?…君は、最年少で、アメリカJr大会を優勝した、フウカ・アオノでしょう?〉

〈あぁ、そうだよ。バレてましたか〜〉

〈うん、知ってた。観に行ってたから、だから、君だと直ぐにわかった〉

キラキラと瞳を輝かせた美少年。

〈君の名前を聞いてなかったね〉

〈あぁ、僕は、リリアデント・クラウザー〉

〈クラウザーね。私の事は、知っているから、名乗らんでいいか〉

〈フウカさん〉

〈ん。そのさん付けは、いいから〉

〈いや、でも。……僕より年上だし〉

〈一つしか違わないでしょう〉

〈でも!〉

〈クラウザー(黒笑)〉

〈はい……フウカ〉

〈よろしい〉

美少年ことクラウザーとの出会いだった。





クラウザーとも、リョーマと同じく、家に来てはテニスをしていた。

〈フウカ、フウカ!〉

って、キラキラした目で私の名前を連呼する。

「(なんか、犬に懐かれた気分……)」

私より小さいクラウザーの頭を撫でる。

フニャッて笑った。

「(何コイツ、超可愛いんですけどで!!)」

その後も、試合して、休憩してを繰り返していた。

クラウザーは、メキメキと、成長していく。

「(本当、成長が速いこと)」

〈フウカ!〉

今日も私の所にクラウザーが来る。

クラウザーと出会ってから&ドイツに来てから2年が経った。

「(なんか、またどっか行きそうなんだよね〜)」

〈フウカ!〉

クラウザーがギューッっとハグしてくる。
/ 18ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp