第74章 えろかわちゃんとねっけつくん
ああ…なんて愛おしいんだ…
「潤…」
立ち上がってぎゅっと潤を抱きしめた。
「俺…」
「ん…?」
「一生、潤と翔のこと、愛していくから!」
「雅紀…」
潤も俺のことぎゅってしてくれた。
「俺も…雅紀と翔のこと…ずっと愛してくよ…?」
出会って9年…
まさか、こんなことになるとは思っていなかった。
だって俺たちは男同士で。
何でも話せる、いい友達だと思ってた。
最初はえっちに流される形だったけど、翔と付き合うことになって…それから潤を手に入れたときは、本当に飛び上がるほど嬉しかった。
それほど…
翔と潤は、俺にとって大事な存在だったんだって…
今はもう。
このふたりの居ない人生なんか、考えられないほどだ。
もちろん…
智やニノちゃんもね。
俺にとって、大事な大事な…
「あっ…」
「えっ…なに?どうしたの?」
「俺…いいこと考えたかも…」
「え?え?え?」
これからも…皆で一緒に、過ごすには…
俺たちの会社に、智もニノちゃんも就職すれば良くない?
なんて、いい考えなんだっ!
ニノちゃんは今は夢を仕事にしてるから…こっちは難しいかもしれないけど…
智はまだ進路決まってないんだもんねっ
「潤っ…今度の火曜日に、話しよう!」
「えっ…えっ…何の話だよ!?」
びっくり顔の潤を抱き上げた。
「皆でずっと一緒にいる方法!」
俺って、天才じゃね?
この時の俺、まじナイスだったと今でも思ってる。
それから数年後、この俺のアイディアは、火を噴く事になる。
え?どんな話かって?
それは、また…今度ねっ…
【つづく…?】