第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
ニノは呆れてるけど、でもまんざらでもないのは見ててわかった。
だって本気で嫌だったら、ニノめっちゃ怖いもん。
「しょうがないなあ…」
じっと見てたら、ニノが折れた。
「ふふ…約束ね?だから…翔くん…?」
「う…うう…」
くたっと翔くんの身体から力が抜けた。
「じゃ、決まりね」
潤くんがまたしょおくんを咥えて動き出した。
「ああっ…」
びくんって身体が撓ったけど、もう翔くんは逃げようとしない。
そっと手を離すと、ニノも手を離した。
本当に、翔くんはおとなしくなった。
「やっ…ああっ…も、出るっ…」
途端に気持ちいいことを隠そうとしなくなった翔くんは、本当に色っぽく喘いだ。
「いいよ…飲んでやるよ」
「ばっ…おまえっ…無理っ…」
抵抗しようとしたから、そっと僕は潤くんの動きを止めた。
「智…?」
「潤くん…後は僕がしてもいい?」
「お…」
潤くんは意味がわかったみたくて、にやりとして身体を離した。
「さとしぃ…」
翔くんの伸ばしてきた手を強く握った。
「翔くん。今から僕が気持ちよくしてあげるからね?」
「うん…お願い…さと…」
目をうるうるさせて…金色の髪がはらりと額から落ちた。