第19章 Eternal YOU
その瞬間、痛みで意識が飛んだ。
「和也様、起きなさい」
翔の冷静な声で、なんとか意識を戻すけど。
痛みでまた飛びそうになる。
「力を抜きなさい」
「あ…ど、すれば…」
「手を…」
翔は僕の手を取ると、僕の大事なところを握らせた。
「ご自分で…いつもやるようにして御覧なさい…」
優しい声…
うなづくと、いつも自分で自慰をするように手を動かした。
「あっ…あ…」
それでも、後ろに入った熱量は忘れさせてくれない。
「和也様…」
翔の唇が、僕の首筋や胸板に吸い付いていく。
「あっ…く…翔…」
「美しい…」
僕のこと、熱い目で見てる…
なんだかぞくぞくする。
こんな目、初めて見る
「翔…もっと…」
痛かったけど、もっと繋がりたかった。
もっと身体の奥深くで…翔と…
あの本の、恋人たちのように…
恋人…
こいびと…?
「翔っ…」
僕、恋人みたいになりたいの…?翔と…
「なんですか…?和也様…」
少し寄せた眉根。
額にかかる前髪は、汗で張り付いている。
「あ…も、っと…奥…」
もどかしくて、自分で腰を翔に押し付けた。
「ああっ…」
痛みと喜びが、身体を突き抜けた。