第18章 愛の歌
翔「止めないって言った…!」
おいらを見上げる翔くんの顔には…怒りが込められている様に感じた。
「でも…裂けちゃうよ…」
翔「そんなのどうでもいい。止めないって言ったでしょ。もし抜いたら…今すぐここから出て行って。もう二度と逢わないから…」
「翔くん待ってよ…少しずつ慣らしてさ…いつか…」
翔「いつかなんて俺達にはない!!今一緒に居られるこの時間が全てでしょ!!」
「………」
翔「もう…待たないで…。俺を奪ってよ…智くん…」
ぽろぽろと翔くんの瞳からまた涙が零れた。
そうだよ…おいら達がここで過ごせるのは…今ここしか無いんだ…。
「分かった…分かったよ翔くん。ごめん」
翔くんの身体を強く抱き締めた。
翔「ぐすっ…怖い…また引き離されたらって…思ったら…」
「もう離れないよ翔くん。大丈夫」
翔「うん…」
「じゃあ翔くん…痛みを長続きさせたくないから…一気に挿れるよ…?」
静かに翔くんが頷いた。
「爪立てていいからね…?」
そしておいらは翔くんを抱き締めたまま…一気にずぶっと根本まで翔くんの中に入る。
翔「あぁっっ…!!」
ギリギリと翔くんの爪がおいらの背中にくい込んだ。
「翔くん大丈夫…?」
翔「だ、大丈夫…くっっ…はぁ…」
「………全部…入ったよ。おいら達…今ひとつだ」
翔「ひとつ…」
「うん」
翔「嬉しい…」
涙を流しながら微笑む翔くんの頬においらはそっとキスをした。