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5番くんとの初恋物語【田中龍之介】

第6章 初メール


プルルルルルル

ガチャ

縁「はい。」

田「頼む!縁下!俺を助けてくれ!」

縁「…。珍しく田中から電話があったと思えば、何があったの?」

田「メール。」

縁「は?メール?…もしかして京花ちゃんのこと?」

田「おう。」

縁「なるほどな。返信しようと思ったけど、どーしていいかわかんなくて俺に連絡したんだな?」


うおっ。さすが縁下。わかっていらっしゃる。


田「その通りでございます。」

縁「わかったよ。で、なんてメールきたの?」


俺はメールに書いてあったことを思い出して話した。


縁「え、そんだけ?」

田「おう。」

縁「お前も挨拶してよろしくって書いておけばいいんじゃねーの?」

田「で、でもそれだと同じ文章になっちまう…。」

縁「はぁ?ならないだろ!確かにこんばんは。はかぶるかもしれないけど、お前が京花ちゃんに部活おつかれはおかしいだろ!」

田「た、確かに。じゃあどーすれば?」

縁「そこは、待っててくれてありがとう。とか今日はありがとう。でいいんじゃないか?」

田「お、おう。」

縁「ここまで言ったんだからもう返事できるよな?」

田「おう!ありがとな縁下!」

縁「じゃあ頑張れよ。おやすみ。」

田「また明日な。」
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