第4章 バレー部と連絡先
全「(フルネーム!)」
縁「(しかも、さんちゃんって…。なんだよそれ。笑)」
「……………………。」
名前呼べたぞ!!フルネームだけど!最後ちょっと変になったけど!
でも名前呼ぶことだけを必死に考えてたから、呼んだはいいけど話がない!?ど、どーしよ。
み、見てる!またしても俺の言葉を待ってるー!
縁「(田中のやつ、名前呼ぶことだけに集中しすぎて、その後のこと考えてなかったんだな…。)」
菅「(あちゃー。今の田中には名前を呼ぶことで精一杯か。何か静かになっちゃってるし、ここは俺が助けに…。)」
私「(クルッ)」
あれ。後ろ向いちゃった!?も、もしかして俺に呆れて帰るのか!?
私「縁下先輩。耳貸してください。」
縁「え?う、うん。」
え、縁下の所に行っただとー!?しかも内緒話してるぞ!
俺はあの子に嫌われたのか?
“ズキッ”
あれ。
なんだ今の。さっきのとはちがう。
今度は胸の奥がズキズキする…。
なんだよこれ。いてぇーよ…。