第20章 ♤♧♢♡♓七夕特別企画☆詰め合わせ

「えー…チョットだけ？ダメー？」

顔を覗きこみ短めのキスを
何度も落として囁くと

『ダメ…チョットでも…ダメ』

重なってた唇が拒否を紡ぐ

「ちぇ…姫凪のケチー…！
…及川さん拗ーねた！！」

大袈裟に騒いでソファーにダイブすると

『帰ってから…なら…ね…？
せっかく徹との初めてのお祭り
浴衣で一緒に歩きたいよ？』

オレの目の前にしゃがんで
大きな目でオレを捉える

「！？生殺し！でも！可愛いから許す！
じゃあ、さっそく行こう！？」

サクッと言ってサクッ帰ってきて
浴衣ごと姫凪を乱す！！

手を引いてお祭りを巡ってると
チラチラ道をゆく男の人から
視線を感じる

オレの姫凪
見ないでくれるかなー？

ギロリと睨みを利かしながら
歩いてると

「なにガンくれてんだよ？クソ及川」

前から歩いてきた岩ちゃんに凄まれた