第16章 ♧【いつか】じゃない約束（孤爪研磨）番外編　完結

「テレパシーではないけどね」

と、先回りして笑うと

『じゃぁなにー？』

と、おれにひっついて
姫凪も笑う

「知らないよ、そんなの」

『丸投げ！（笑）』

考えるとか面倒臭いから
止めとこうよ　　

テレパシーとか胡散臭いし

「いつかわかるんじゃない？
なんでピッタリわかるかなんて」

それだったらいっその事

『研磨なんか知ってるの？』

「さぁ」

『テレパシーじゃないならー』

「なんだろうね」

『…運命……だ！』

うん。そっちの方が
おれはいいと思う

それなら
誰も邪魔できない

ずっと姫凪はおれのもの