第70章 ♑瞳に贈るキスの意味（赤葦京治）拍手御礼　完結

『シビれてて？
…ずっと…私しか…見ないで』

「当たり前ですよ…
あ…そうだ…
本当は部屋で
渡すつもりだったけど…
俺にもシビれて欲しいから…」

鞄の中から
姫凪さんにだけ買った
お土産を取り出す

「開けて？」

『え？宝石箱？？』

「半分当たり。開けて？」

ユックリと蓋を開けると
流れる音楽。

姫凪さんが大好きな曲。

でも、サプライズはこれだけじゃない

『瞳の住人のオルゴールとか！
初めて！凄い！
てゆっか…えっと…これ…』

「クリスマスは
小指のだったからね
今度はチャント…
…こっちの…
誕生日からはズレたけど、ね」

細くてシンプルだけど
小指とお揃いの
永遠の愛を誓う宝石の付いた
指輪に薬指を通す