第12章 ♤キズを癒やす手（牛島若利）完結

『イタ………』

「わかってる…すまない……」

もう止まるつもりはない

「すぐ気持ちよくしてやるっ」

悲鳴を上げる布施ナカ
奥の壁を突き破る勢いで
腰を打ち付けた

『…ﾋｬｧ…！…ﾝﾝｯ…ダメ…それ…』

「ダメ？イイの間違いじゃないのか？
止めて欲しいなら言え。どうだ？」

布施のナカで
ヒクヒク締め付けられるのを感じながら
息の上がる俺に

『はい…イイ…です、も、っと…』

甘く返ってくるのは
愛しい人の甘い声だけ
こんな幸せは他にないだろう