第51章 ♢きみにリボン（黒尾鉄朗）生誕記念　完結

「姫凪ー立てる？」

『無理です。膝が震えてます』

俺の腕の中の姫凪が
呟いて顔を押し付けてくる

「どうしたー？怒ってんのかァ？」

顔をあげない姫凪の
頭を撫でて

「我慢出来なかった、ゴメンな？」

そのまま抱き締めると　
　
『怒って…ませんよ…
あの…恥ずかしいだけ…』

小さい声が胸に落ちる　
赤い耳が目に入って

「照れてんの？今更？」

クスッと笑いが漏れる