第40章 ♡一期一会と再会と（天童覚）一期一会シリーズ②

『…今まで年上の人は…？
居なかったの？』

「出逢いがナイよ（笑）
バレー観に来てる他校の子とか
同じガッコの子とかばっか……
って！シレッと暴露させないでよ！
誘導巧すぎ！！」

背中のザワザワを振り払うように
俺はワザト明るく喋った

ねぇ？姫凪さん？

今日誘ったのは
受け入れてくれるためダヨネ？

俺の嫌な予感なんか
消してくれるよネ？

『覚くんの事知りたかっただけだよ
教えて？覚くんの事』

そう言って笑った顔は
いつもよりズット綺麗なのに

別れ際よりも
切なそうに見えた