第11章 ♡ヨカニセ？ブニセ？（岩泉一）続編　　完結

「岩ちゃん、狂犬ちゃんチョット変」

休憩中に及川がオレに言った

「どういう風に？」

「いつもなら良い意味でも
悪い意味でもボールだけに集中してるのに
今日は散漫過ぎる」

そう言われて休憩あけ
京谷の動きを見ていると
確かにいつもよりキレが悪い気がする
でも、気がするレベルで
そこまで気になるレベルじゃない

「腹が痛えだけじゃねぇの？
さっき言ってたし」

「…だといいケド……」

どこか含みのある及川

「何かあんのか？」

「んー、まぁココで気にしてても
仕方ないし後でチョット探ってみる」

「何をだよ？」

「えー？内緒♡」

「あ゛？？なめてんのか？クソ及川」

「ゴメンゴメン！ま、その内
チャント話すから」

及川は会話をウヤムヤにしたまま
練習を再開した

「岩ちゃん今日この後時間ある？」

練習後、及川が声をかけてくる

「あるけど？なんだ？」

あ、姫凪の見舞い…

「じゃあさチョット付き合って？」

「あ、あぁ。」

頭を過った考えを無視した
返事した後
置きっぱなしだった携帯見る

LINEが数件来てる　

【いいよ？疲れてるでしょ？】

【まだ練習してるかな？】

【ゴメン、ヤッパリ
はじめちゃんに逢いたい】

オレの送った見舞いへの返信が
数分起きに姫凪から
入っていた
よく考えず返事をした事を
カナリ後悔した