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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第9章 解けない魔法(東堂尽八)完結


姫凪side

イヤな事とか怖い事とか
そんなの全て打ち消す力が
この人にはあるんだと思った

山神最強過ぎる…
もうなんか頭の中が真っ白…?
イヤ真ピンク!!
ほんの少し前まで見てるだけで
あたしはその他の中の更に
目立たない存在だったのに

もしシンデレラが実在してたなら
自分がシンデレラの生まれ変わり
なんじゃないかと思うくらい幸せだった
と、浮かれてばかりはイラレナイのが
シンデレラと違うところなんだけど

あたしに文句を言ったところで
ファンクラブのお上の方々の気が
完全に晴れるわけはなく
相変わらず面倒くさい事には変わりない

「姫凪…大丈夫だったの!?」

『うん、別に平気だよ。気にしてたら
キリが無さそうだし(笑)』

サクラにはなるべく心配かけたくない
巻き込まれても可哀想だし

「ねぇ…本当の所
あの二人とはどうなの?」

声を殺してサクラが聞いてきた

『なにかあるわけ無いじゃん!
二人と話したのなんか
昨日が始めてなんだから!』

「それなのに怪我までして…
ホント姫凪ってバカ」

サクラが呆れたように あたしを見て
ため息をつく

『特に真波君の噂はホント
ネモハモナイ事で困ってる…』

「どっちかって言うと真波君から
来てるもんね?…ほら…」

サクラが深いため息と共に廊下側に
目を向けた

「姫凪さ〜ん!!」

周りの目を全く気にしない様子で
あたしに手を振る

「呼ばれてますよ?姫凪さん」

『頭痛いのでスルーしていーかな?』

「あぁ…無理みたい…もう…」

もう??
止まった言葉の続きは聞かなくてもわかった
真波君は目の前に来てた
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