夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第9章 解けない魔法(東堂尽八)完結
「今日の東堂様も素敵だったね!姫凪♬」
「今日は体育もあるから窓から見れるし
幸せだよねー!」
「放課後も皆で一緒に見に行こうね♡」
ファンクラブの輪に入りながらも
あたしの頭の中はさっきの事が
鮮明に何度もリプレイされていた
「姫凪?どうしたの??」
『あ、うん。なんでもないよ?』
さすがに言えない。
言っちゃいけないよね?
皆の東堂様だもの
そんな事を考えていると
廊下がザワザワ騒がしい
かすかに自転車部と聞こえる
まさか!?東堂様!?
「あ~!居た姫凪さ〜ん!」
『え?真波君??』
「さっきぶりですね〜!」
なんで真波君?あの子がなんで??
『真波君…どうかしたの?あ、泉田くんに
何か用事とかかな??』
「ん?泉田さん?用事無いですよ?」
『じゃあなんでココに…?』
「姫凪さんに会いに来ました♬
お話しませんか〜?」
話を?あたしと??
意味がわからない。顔を見上げてみるけど
ただニコニコしてるだけで
全く理解のしようが無い
『あのね、真波君?』
「はい、なんですかー?」
『いや、何もないんだけど…』
それはお互い様のようだ
真波君はニコニコしてるだけで
全く話題を振ってこないし
目が合っても、あたしの事をジッと
見つめ返して来るだけ
『あの…なんで見てるの?』
思い切って聞いてみると
「…変だな〜…全然赤くなんないね?」
真波君の手が あたしの顔に触れる
驚いて身を引くと
「東堂さんと話してる時は常に真っ赤で
リンゴみたいで可愛いかったのに」
『え…っと真波君?先輩を
からかうもんじゃあ…』
「赤くなって話す顔みたいな〜
どーやったらオレにもあの顔してくれる?」
「無視しないの!あの顔もこの顔も
わからないし!からかってるなら怒るよ?
それに名前呼びは止め…』
「ま、いーや。そろそろチャイムなるから
またね♬姫凪さん!」
こっちの話を完全に無視して真波君は
帰って行った
ため息混じりに席へ戻ると
「姫凪!真波君と親しいの?!」
「東堂様のファンクラブなのに浮気?」
「てゆっか〜?さっき聞こえたけど
東堂様と話したの?いつの間に?」
もっとため息の出る状況になってた