第29章 ♡イトシ　キミノ　ナ　ハ（花巻貴大）拍手1000打記念☆完結

声を遮る甘いキスを何度も落とすのは
答えを聞くのが怖いから

『違う………』

「なにが？」

『一目惚れ…した…キミに…
でも…実らないって分かってるから……
せめて一夜だけでも…って…それで
忘れようって………
でも…後悔した…もっと…好きに…
なって…た………』

その人は顔を隠して泣く

「好き？俺を？なのに
逢えて嬉しくなかった？」

好きの言葉に浮かれきれないのは
オマエの声が悲しいから
オマエの涙が止まってくれないから