第1章 オレンジ
エレンside
次の日、俺と兵長は掃除をしていた。
その日は早く終わったため近くにある教会に向かった。
祈りをしに来た訳じゃない。
教会裏にはたくさんの花が咲いていて、落ち着く場所だからだ。
ここにはよく兵長と来る。
どうでもいい事話したり、キスしたり…そんなことしていた。
でも、今日は…
リ「エレン、もし、この世界から巨人がいなくなったら一緒に海を見に行かないか?」
エ「…もちろんです(ニコ)」
笑顔で答えたものの…その日まで俺はこの世にいるのか分からない。
エ「でも俺、今すぐ見たいな…なんちゃって(笑)」
リ「なんなら抜け出すか?」
エ「え?壁外にですか?」
リ「冗談だ(笑)」
エ「うー…期待させないでくださいよ…」
兵長は普段人前では笑わないが、俺の前ではよく笑顔を見せてくれる。
特別な感じがする。
でも、いつか…その笑顔も見れなくなるのか…