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血の争い【黒子のバスケ】

第2章 戦争


彰は、結紀と昴輝に伝えてその場から離れる。彰が言ったいつもの場所とは、大きな会議室のことだった。

勿論、2人は頷きその会議室へと向かうのであった。もう既に、空の色はオレンジ色から変わり始めていた。

一方で、吸血鬼の方で噂となっていた狼では、今夜の奇襲について話し合っていた。

「なぁ~…今夜、いかねぇ~?」

「あぁ…今夜、満月だっけか…。いってみるか?」

ソファーで、横になっている肌が黒目の男子は青峰 大輝と窓から見える空を眺める赤色の髪が特徴な火神 大我の姿があった。

「オエ(レ)も、いつでもいけう(る)!!」

「え!?何て言ったの!?ちゃんと喋ってよ。」

そして、ラ行が一切言えないこの男子は早川 充洋。その早川の言葉で、爆笑する男子が葉山 小太郎だ。まとまってそうで、まとまっていないメンバーを見る男子の姿があった。

その男子は、ロングヘアーの水色で瞳が赤色の霧渓 水輝(きりたに みずき)という名前だ。ある意味、この狼族にとっては一番頭が良いと言っていいのかもしれない。

「奇襲を掛けるのはいいが…まず、作戦を考えるべきだ。」

「んなものはいい。普通にいけばいいんじゃね?」

「ダメだ、これだから馬鹿は困る。」

霧渓の一言に、はぁ!?と声を思わずあげてしまう青峰。そして、霧渓は睨み付けるように3人を見て、昼間の事だ…と呟くように言う。

そう、昼間に狼は狐と争っていた。恐らくは、体力を消耗しているに違いない。だが、そんな素振りを見せないが一歩間違えれば、吸血鬼との争いで負ける可能性がある。

「ボク達は、昼間に一度…戦闘を行なっているんだ。むやみに突っ込んだら負ける。」
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