第5章 アルハンブラ宮殿
上手くごまかしきれずに何となくそう言
う。
二『ああ…。そうか。
もしかして、禁止令出している人が家に
いるんですね?』
そう言って二宮は隠し事出来ないタイプ
でしょうと、笑った。
大『あ~…ははは』
二『じゃあ、俺は赤をもらおうかな。
仕事の方はどうだった? 何かもう
描き始めてるの?』
二宮が気を使ってか、仕事の話へと
切り替えてくれる。
大『あ、はい。
日本のアニメの、ゲーム盤の……』
二『そうなんだ。 俺、今度アル
ハンブラ宮殿を舞台にした賢者もの
のゲームを作るんだけどさ、
良かったら今度一緒に見に行かない?
家でパソコン教室もしてやるし。』