第4章 アルコスの村
松本が住むアルコスの村の窓の外には、
ホームステイ先でお父さんが連れてきて
くれた、白い村が一望出来た。
大『懐かしいな…… 涼介が聞いたら
羨ましがるだろうな。』
松本は昼間、スペイン料理のお店で
働いているので
そのまま、家で窓の外を眺めたり
一人言をつぶやき彼の帰りを待つ。
大『スケッチしようかな。』
また一人つぶやいてバックの中から
ミニスケッチブックを取り出して
窓際に腰かけた。
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松『ただいま…。 智さん。
わぁ~ 凄い!! 絵描いてたん
ですか?』
大『あっ、おかえり。 ごめん
帰ってきたの気づかなかった。』