第33章 決勝戦vs白鳥沢
コースが絞られだからこそのスーパーレシーブ。
すごい!
すごいよ!蛍君!
嬉しさで顔がほころぶ。
それは応援席のみんなも一緒。
「ウシワカを止めるためっていうより誘導するための動きをしてたわけか!
ナイス連携じゃん!」
「なんだかモビングっぽいですね!
仁花ちゃんが呟いた”モビング”っていうのは捕食者である大型の猛禽類…鷲や鷹のような鳥に対して集団で攻撃を仕掛けて追い払ったりする鳥の行動の事だ。
仁花ちゃんがOB集団に教えて感動されている…!
この攻撃を境にサービスエースも、決まり始める。
それでも白鳥沢は攻撃の手を緩めてくれない。
牛島君の強力なサーブや天童君の読めない動きからのスパイク。
スパイクモーションからのフェイント
セッターのツーアタック
いつの間にか2セットのセットポイントを白鳥沢が取っていた。