第31章 代表決定戦2日目〜因縁の対決〜
「っああっ!!」
及川君の声とばぢぃぃぃんというボールが手に当たる音
いま何が起こった…?
審判の笛の声と旗が上がる音で我に帰る。
ボールはラインアウト。
烏野の点だ。
「ぅあーごめーん!ちっくしょー!」
及川君が青城メンバーに謝っている声が遠くから聞こえる。
耳元で心臓のバクンバクンという音が鳴り響く
あれがサーブ…?
思わずネックレスを握りしめる。
「すごい音」
「腕吹き飛んじゃう…」
「正直…俺も取れる気しねぇ」
「気がついたらこっちにバウンドしてたって感じだな…」
でも
烏野24-青城22
烏野のマッチポイント。
青城、強気に攻めて青城がスパイクを決める。
24-23
次決めれば1セット先取。
決められればデュース。
そんな時、青葉からメンバーチェンジのホイッスルが鳴った。
背番号16番。
目つきの鋭い少年が入ってきた。
1点をかけた攻防。
青城の12番にトスが上がる。
後ろから駆けてくる人影。
12番を押しのけすごい力でスパイクを打った。
だれもその場を動けなかった。