第20章 春高予選!一次‼︎
今回もスターティングメンバーは変わらず、
影山君、田中君、日向君、澤村君、東峰君、蛍君、リベロの西谷君。
蛍君のサーブで試合が始まる。
それを角川高校の子が綺麗にボールをとる。
綺麗な弧を描いたボールは掛け声とともに2mの子…百沢(ひゃくざわ)くんに上がる。
烏野はブロックを3枚にして対応。
2mはやすやすとブロック上からスパイクを打ってきた。
その後も日向君がフェイントを仕掛けようとするが高さが足りない。
いつも以上に高い壁がボールを阻んでいる。
バレーにおいて身長は武器だ。
試合の流れを見ながら烏養元監督が言った。
「高さとかパワーとか『シンプルで純粋な力』っつうのは一定のレベルを超えてしまうと途端に常人を寄せ付けないモンになってしまうよな。」
「少なくとも、真っ向勝負では。」
監督….悪どい顔して笑ってるよ…
あの顔は試合が自分達が有利になるとわかっているからの笑み。
私がマネージャーしてた時もそうだったな。
なんて思っていると向こうのサーブミスでやっと烏野に1点が入った。