第11章 ハニー・スイート
「あれ?珍しいね。松潤爆睡?」
大野さんが隣から話しかける。
「んー。寝不足みたい」
「お前、昨日の夜なにしたんだよ?」
「は、はあ?」
「あ、マジでヤってたんだ」
ひっかかった…
昨日の夜どころか、今朝もヤってましたなんて言えないな…
「勘弁してよぉ?演出さんなんだから…」
「わぁかってますよぉ…」
手のひらをひらひらと振って追い払った。
隣で眠る潤の顔。
とっても幸せそうな顔で俺に寄りかかってる。
「あらあら…ラブラブですね?二宮さん」
相葉さんがドリンクを持ってきてくれる。
「CAかお前…」
そう憎まれ口を叩いても、にっこり笑って去っていく。
「これ、掛けてあげて」
翔さんが毛布を持ってきてくれた。
既に掛かってるんだけど、窓際は冷えるから…
翔さんは自分の分も持ってきてくれた。
「ありがと、翔さん」
にっこり笑うと、大野さんの隣へ座る。
ああ…あいつらもヤってたんじゃないのか…?
渡された毛布を潤にそっと掛ける。
これから大変だからな…潤は。
ぐっすり眠っておけよ…
なんかあったら、抱っこしてやるから…
って、潤のあんな顔…
知ってるの、俺だけなんだ…
うふふ…
心がぽかぽかしてきた。
なんだか俺も眠くなった。
うとうとしてたら、潤のよだれが俺にかかっているのに気づいた。
そっと誰にもみられないように、舐めた。
あまい、あまい蜜の味。
俺のハニー…
ハニー・スイート
【END】