第2章 彼
片思いの相手。
彼氏ではない。
幼い頃から大の大の大親友で、彼以外にも何人かで親友のグループができている。
そのグループ、彼もあわせて大の大の大親友だ。
小さい頃は毎週毎週、皆で遊んでた。
からかい合って、叩き合って、笑い合って。
どんな喧嘩をしてもその硬い友情はなくなる事はなかった。
正直、小さい頃からずーっと今まで大の大の大親友がいるのが誇りに思えるくらい嬉しい。
そのグループの中の彼。
ハーフで優しい。
かっこいいし、頭もいい。
子供っぽいけど、一応私より一つ年上。
背も高い。
心の底から嫌いになった事なんて、本当に一度も、ない。
小さい頃は遊んでた。
でも、今、中学生になって、前のように、ずっと暴れてない。
大人っぽい性格になったし、顔も声も大人。
見違えるくらいに。