第7章 何事も経験あるのみ
そして銀時は天音の頭の上に手をポンポンと当て、ニヤリと笑った。
銀時「銀さん、天音が居なくなったら寂しくて死んじゃうから。」
窓の外から部屋に漏れる月明かりだけで照らされた銀時の笑みはやたらと色っぽく見え、天音の心臓は飛び跳ねるように波を打つ。
恥ずかしさのあまり目が泳ぐ。
それを見逃さない銀時は悪戯に笑い天音をからかい始める。
銀時「え?何?照れちゃった??」
図星をつかれた天音の顔はカァァっと赤くなり口をパクパクと動かす。
天音「もっもう!!銀さんのバカ!!兎にでもなっちゃえ!!」
天音はそう吐き捨て襖を勢いよく開け、反対の襖がズレる程の勢いでピシャリと閉めた。