In the cherry-colored sigh
第12章 ハルカゼとヒバリ
「うん、そう。
その笑顔があれば大丈夫だね。
振り返ってもいいし、強くなくたっていいんだよ。
お前は一人じゃないんだからさ。
小さな枝に新芽が息吹くように、この期間で変わってみればいいよ。
それで、入学してから立派な花を咲かせればいいんだと思う。
はぁ……、いつか俺の助けがいらなくなる時が来るんだろうなぁ…。
そうしたらお兄ちゃん何も言わないから。迷わずに自分の進むべきほうに進んでごらんよ~?
そんな泣きそうな顔しないで。
ほら、笑ってみて。
一人じゃないんだからさ」