【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第9章 ~家康~
(家康、喜んでくれるかな・・・)
胸の前で手を握りしめ、家康の部屋へと近づいた時だった。
女「家康様、私、どんな事でも仰るとおりに致します。どうかお傍に置いてください」
廊下の角を曲がったところで、その光景を見てしまった。
女「ずっとお慕いしておりました」
家康の腕を胸に引き寄せるのは、美しく着飾った女。
「・・・」
一瞬時が止まった様に立ち尽くし、我に返ると、なおはそのまま元来た方へ歩き出す。
家康「なお・・・?」
今朝着せてやった着物の色。
視界の端に捉え、慌てて顔を向けるが、もうその姿はそこに無かった。
「戦国武将の彼氏だもん。モテて当然」
側室何人だっけ?
佐助が話してくれる“徳川家康物語”を頭の中で反芻する。
「また、落ち着いたら会いに行こう、かな・・・」
渡したかったものは、無造作に文机に置かれる。
-------------
家康「なお、こっち向いて」
「やだ・・・」
顔を背けるなおの耳が赤く染まっている。
家康「早く」
「や・・・っ」
頬に手を添えなおをこちらに向けると、顔を近付ける。
唇が触れあう直前で、
家康「いい?」
だが、答えを待たずに唇を深く合わせる。
「・・・! んっ ぅ・・・」
家康「・・・は」
奥まで舌を絡めながら、着物の上からなおの身体を撫でる。
「だめだよ、もう、朝・・・」
家康「朝だから、でしょ」
なおの手を掴み、下半身に押し付ける。
硬く主張している部分に指が触れ、
「わっ! ちょっと、離してっ」
家康「なお・・・ したい」
もう一度唇が重ねられ、帯を解こうと、家康の腕が布団の中でうごめく。