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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第5章 キミのために出来る事全て(東堂尽八*夢)完結


「チッ!ナァニいつまでも
グダグダやってんのォ!?
皆のアイドルの東堂様じゃ
なかったのかよ!カッコわりっ!」

そんな肩書きもう必要ない
そんな物に拘っていたから
俺は1番大事な物を
傷つけてしまったのだからな
黙り込むオレに荒北は続ける

「そんなんでどうやって
立て直すつもりィ!?
テメェ1人で立ち直れるなら
とっくに出来てんだろォが!?」

「じゃあどうすれば良いと言んだ!?
あんな事をしたオレがこの先
布施に何が出来ると言うんだ!?」

「ハッ!アレ位で尻込み
するとかダッセ!」

「顔も見たく無いと言われた!
もう会いに来るなともな!
一番大事にしたかった女にだ!
お前にこの気持ちがわかってたまるか!」

「だからァ?オマエが
会いてェなら行けよ!
離したくねぇなら縋りつけば 
いいじゃねぇか!」

「な…!そんな事…」

「カッコわりぃから出来ネェの?
オレには今のオマエが
1番カッコ悪く見えんヨ」

返す言葉もない

「やっちまった事に
後悔しても始まらネェ。
肝心なのは前を向く事。
これがオレがフクチャンから
教えてもらった全てだ」

「フクらしいな…」

「オマエも同じ考えだと
思ってるからこうして
面倒くせぇの我慢して話してンだよ」

「布施はもう一度オレを
見てくれるだろうか…」

「ハッ!知るか!
オマエ次第だろ!?
サッサと動けやボケナスがぁ!」

荒北の言葉に今まで
モヤがかかってたような
頭の中が少しずつ晴れて行く気がした

「…荒北…礼を言わねばならんな…」 

「イラネェよ!礼とかキモイんだよ!」

いつも通り不敵な笑いを
浮かべて荒北は去っていった

フラれた相手に縋るなど格好悪い
来るなと言われて
尚しつこく迫るなど不様極まりない

何をしても何を言っても
無駄なのかもしれないが
もうそんな事どうでもいい

布施を失うこと以上に
怖く辛い事など
オレにはないのだから
必死に足掻こう。
切れた絲ならまた紡げばいい
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