一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第52章 初恋苦し(北信介)完結
一緒の部屋で
お茶して話して笑ろて
たったそんだけで
それ以上なんか
全くないのに
「もうこんな時間か…」
『ホンマですね
長々とすいません』
時間の進みが一瞬で
名残惜しくて仕方なくて
「またおいで」
『はい!また来ます!』
その【また】は
"侑と"って事なんやろけど
「楽しみにしとるわ」
それでも俺は
ホンマに楽しみやってん
お前に会えるのが
ホンマに。
「送って行こか?」
『いえ!そんな遠くないし
大丈夫です!』
「…そうか。
ほな、気ぃつけて帰りや」
『はーい!
お邪魔しましたー!』
去って行った背中を見て
「なんや?もう帰ってもうたんか?
晩御飯も食べて行けば
良かったのになぁ…」
婆ちゃんの方が残念そうに
声を落とす
「しゃあないわ
急やったし親御さんも
遅くなったら心配するやろしな…」
「せやな。
ほな、次はもっと早い時間に来て貰い
今日の手土産の御礼せなアカンしな
…頑張りや、信ちゃん」
「婆ちゃん、意外とイケイケやな…」