第49章 煙の向こう側に笑みを（白布賢二郎）

「それは、お前がヤサグレてっから
心配してんだろ？
夜中彷徨いてタバコ吸って…
って！タバコの話したら
吸いたくなる！あ～、クソ！」

あ〜しくったー！
なるべく考えない様にしてたのに。
飯の後吸えないとか生地獄…。

『吸って来たら？
別に後は解くだけだし…』

眉間にシワの寄る俺を見て
少し申し訳なさそうに姫凪が呟く

「おー、瀬見さんの所でも行くか…な。
チャントやってろよ？
帰り自販機で何か買って来てやるよ
もうお茶ねぇだろ」

『え！？』