第49章 煙の向こう側に笑みを（白布賢二郎）

「白布…なんか勘違いしてるだろ…
…俺が真面目で通してるのは…」

瀬見さんが小声で猫かぶりの
真相を話す前に

「えー！セミセミって
JKオッケーなの！？
じゃあ今度デートして！」

「あー！私も〜！
セミセミ〜駅前のカフェ行こ〜」

分かってしまった。

「お前ら！セミセミって言うな！
行かねぇってば！
まとわりつくな！騒ぐなら
体育館から出ていけ！」

「セミセミの意地悪〜
遊んでよ〜ナイショにしててあげるから〜」

「うるさい！
離せ〜ぇ！」

見るからに肉食なJKに
絡み付かれる瀬見さん