第42章 勝負はコレカラ？（川西太一）生誕記念　完結

顔面蒼白のヒデェ顔して

『え？アユミ…いや…友達は…？』

「姫凪ちゃんの友達どころか
こっち友達も、みーんな帰ったけど？」

『ひどっ！あ！私の荷物！』

落ち着き無くて

「あるある。持ってる
タクで家の近所まで送ってやるから
それまで持ってやるよ」

『そ、そ、そんな！
私なんか歩きで…』

無茶苦茶無謀の
鈍感オンナ

送ってやる、の意味
分かんねぇかな？

「いや、無理だろ。
電車でも危うそうだから
言ってんだよ
こういう時は
”電車代浮いた〜ラッキー”って
思えばいーの、行くぞ！
俺の誕生日が終わる前に！」

『あ！誕生日！
何か予定が…？
まさか…か…かの…』

そのくせ変に
俺のそういう話題に敏感なのは
期待して良いんだろ？