第42章 勝負はコレカラ？（川西太一）生誕記念　完結

まぁ、こんなもか。
このサプライズだけでも
来たかいあったか？なんて
自分を慰めて

対して好きでもない
甘ったるいケーキを頬張ってると

『あの…！クリーム付いてるよ？
甘いの好きなの？』

放置してたのにも関わらず
俺の隣で飲んでた姫凪ちゃんが
オシボリを差し出して
話しかけて来た

「あ、特に好きじゃねぇけど
せっかく用意してくれたし
食わなきゃ悪いだろ」

残りの量を見ながら
少しゲンナリしたら笑いを浮かべると

『手伝おっか？』

小さい手が新しいフォークを持つ

「お、おう？
食いたいなら食えば？
助かるし」

『うん！いただきまーす！』

豪快に入ったフォーク
減っていくケーキ