第41章 ♡太陽（キミ）を探して（月島蛍）

そもそも、そんなバカらしい同盟に
入った記憶は一欠片もない

そしてなにより

「どうにもしてないから。
変な想像しないでよね」

どうにかなる前に
邪魔したのはそっち、っていう、ね？

「嘘つき！」

子供かよ。

膨れて俺を涙目で睨むアニキに
ため息を吐くと

「だって！アチコチに
キシュマーク…が！
こんなのナニかしなきゃ
付かねぇじゃん！
兄ちゃんが心配して
走り回ってた時に
蛍は、蛍は…
姫凪ちゃん…と…！
蛍のスケベてメガネ！
母ちゃんに言ってやる！」

今にも爆発しそうに赤い顔で
アニキが叫んでリビングから
出て行く