第14章 ♡召しませ☆大王様（及川徹）前編✣完結

翌朝

放置してた携帯の事を思い出して
手に取る
お母さんからオニように
連絡がはいってると
思ってたのに
一件も入ってなくて

及川先輩から
2、3度電話が入ってただけだった

お母さん諦めた？
それとも捜索願いとか？！
あの母ならやりかねない

とりあえず及川先輩に連絡をしないと

〈もしもし！姫凪ちゃん？
どう？チャント寝た？〉

『はい…まぁまぁ……あの先輩
今日も朝練ですか？』

〈うん！姫凪ちゃんどうする？
来るなら迎えに行くけど？〉

『迎えにだなんて！悪いですよ！
反対方向でしょ？？』

〈姫凪ちゃんと少しでも
長く居たいだけ！だめ？〉

先輩の甘い声は私の不安を溶かして
心ごと虜にしていく