第13章 ♢5つ星よりもレア（黒尾鉄朗）完結

『ごめん。なんかチョット…
変な気分………』

カードを置いて膝を抱える

「気になる事あるの？」

『………わかんない』

「布施、本当は
クロと遊びたかったんじゃない？」

いつもは踏み込んで来ないのに
突然来るとか逃げ方がわからない
どうしましょう…

『まさか。そんな事………』

「クロ…多分くるよ」

『じゃあ私帰る…』

そうだ！確実に逃げる方法が
あるじゃありませんか！

「あっそ。じゃあバイバイ」

うん、これで絶対会うことは
無いのですけど………

『…うん。』

なんでこんなに寂しく思うのでしょう…
変です。とてつもなく変な気持ちです。

「…暇なら居ればいい。」

『…私は…！』

「布施にこんな早く帰られたら
おれ寂しいじゃん」

『研磨…クロ…尾さんみたい』

「真似してみた」

『止めた方がいーよ。似合わない。』

「でも、布施嬉しそうだよ」

『…！？』

「クロに…逢いたいんでしょ？
引き止めて欲しかったんでしょ？」

うん。逢いたいです。
でもそれはナンデなんでしょう………
私はクロが苦手なのに。