一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第13章 ♢5つ星よりもレア(黒尾鉄朗)完結
練習が終わり
研磨が姫凪を呼び出した
『けーんま?お疲れ様』
姫凪が部室のドアから中を覗く
「じょーっ女子!?研磨ぁぁあ!
いつの間に!俺はお前だけは
裏切らないと……!!!」
山本がまた大袈裟に騒いで叫んでる
「山本ウルサイ。そんなんじゃないから…」
明らかに面倒くさそうな研磨と
姫凪を見ながら涙まで
流し始めた山本
『…あの……大丈夫?コレ使う?』
姫凪がハンカチを山本に差し出す
おいおい。俺相手だったら
こういう時
【大丈夫?】の後に
【頭おかしくなりましたか?】
とか。余計な一言つけるだろ
「……ありがとうございます…
この御恩は忘れません……」
山本が顔を真っ赤にして
ものすごく早口の小声で言うのを
笑いを堪えたような顔で
姫凪が見てる
同じ年だからなのか
山本が無害なのが分かったからなのか
初対面のくせになんか俺に対するよりも
態度がかなり柔らかいような気がして
少しイライラした