一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第16章 ♧心を溶かす魔法(木兎光太郎)
少し涙が滲んだ目で
柔らかく微笑んで
彼女は立ち上がって
"話せる事はコレだけ"
と、飲みかけのコーヒーを
一気に飲み干した
"木兎さんは多分今でも………"
言いかけた俺の言葉は
"噂話は聞きたくないよ"
クルッと背を向けて
振り返る事なく
彼女は去った
最後の言葉の意味は
切な過ぎるから
彼女が誰よりも幸せだと感じた
あの時に
木兎さんが真相を知る少し前
お兄さんが木兎さんを訪ねる
ほんの少し前まで
今は針を戻しましょう__