第1章 出逢い
ーショウsideー
「あっっ、ん…はぁっ…」
ギシギシとベッドの軋む音と結合部の音が部屋に響く。
男「いいよショウ…最高だ…くっ…」
俺の腰を掴み、何度も中を貫かれる。
「そこ良いっっ…あぁっっ…」
男「相変わらず奥が好きだな翔はっっ…」
「好きっっ…もっとっっ…」
んな訳ねーだろ。
奥ばかり突かれても痛いだけで気持ちよくねぇんだよ馬ー鹿。さっさと終われ。
男「はぁっ…ショウ好きだ…好きだよ…」
「あっっ、あんっっ…」
いい加減キモい。
もういいや。さっさと終わってもらおう。もうすぐ時間だし。
俺は下半身に力を入れ、中でこいつのモノを締め付けてやった。
男「あぁっ!締まるっっ…!もう駄目だ出るっっ…くぁっ!」
「あ、あっっ…」
3回戦の後、ようやく時間ギリギリで果ててくれた。
男「はぁっ…はぁっ…あー…気持ちよかった…やっぱり君は最高だよショウ」
「ん…」
彼がゆっくりと腰を引きながら起き上がる。
装着していたゴムの中には大量の体液。
「3回目なのによくこんな量出たね」
男「それは…ショウだからさ。まだまだイケるよ」
手が伸び、俺の頬に触れた瞬間、ピピピとアラーム音が鳴り響いた。
「はいストップ。時間だよ」
触れそうになった唇を俺は人指し指と中指で押し返した。
男「相変わらずドライだな」
舌打ちをしながらも素直に着替え始め、俺もそれに続いた。
男「なぁ、今日は何時上がり?」
スーツを見にまといながら彼が立ち上がる。
「知ってるでしょ。俺はアフターはしない」
男「たまには良いだろ?こんなに貢いでんだからさ…な?ショウ」
「ちょっ…」
着替えが途中の俺を抱き寄せ、お尻を触られた。
男「場所変えてヤったら気分変わって気持ちいいだろ?もっとぶっ飛んだセックスしよう」
「止めろよしつこいな。人呼ぶよ?」
腕を払いながら睨むとようやく俺から離れた。
男「分かったよごめん。相変わらず冷たいな。まぁ…そういうとこもたまらないんだけどね」
「………また来てよ。待ってるから」
飴と鞭は忘れない様に。俺は頬に軽くキスをして微笑んだ。
男「分かった。じゃあ出よう」
俺達は部屋を後にしてフロントへと足を運んだ。