第16章 Forever Love
ー雅紀sideー
俺の腕の中で愛する人は…嬉しそうに微笑んだ。
翔「雅紀…」
「ん?」
翔「俺は…本気で愛した人は…2人居るんだ」
「………」
翔「昌宏さんは…俺が初めて愛した人。愛する事と愛される事の幸せを教えてくれたんだ。感謝してる。だから愛の形は変わっても…昌宏さんの事は…今でも愛してる。切り離す事は…出来ない」
「………うん…分かってるよ…」
翔「雅紀…。雅紀は…俺の人生で最後に愛した人…。昌宏さんが居なくても俺は生きてきた。でも雅紀は…俺の人生の最期の瞬間まで居なきゃならない存在なんだよ。雅紀が居ないと俺は…生きていけない」
「………最高だよそれ…翔…」
何度抱き締めても抱き足りない。
こんなにも…こんなにも愛してる…。
「ずっと…ずっと一緒に居よう。翔を置いていかない。連れて行くから。だから…一生側に居て」
翔「うん…愛してる雅紀…」
「愛してるよ…翔…」
俺達は何度も何度も…永遠の愛を誓い合った。
抱き締めながら…頭の片隅に思い出す、出逢った日の記憶。
永遠の愛の…始まりの日。
『いらっしゃいませ。隣…いいですか?』
『あ、は…はい』
あの会話から始まった俺達の恋。
何度も荒波に呑まれながら…俺達はここに居る。
もしかしたらまた…呑まれるかもしれない。
でも…正直、荒波はもうこりごりだけど。
人生の最期の瞬間まで…俺達はこうしていよう。
ずっと2人で生きていく。
その思いは変わらない。
翔。
出逢ってくれてありがとう。
愛されてくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。
この愛を永遠に…君に捧げるよ。
………愛してる………
Starlight Kiss
ー完ー