第1章 再会
【トド松】
釣りの帰り道。
イタイ兄さんと一緒に帰っていた。
クソタンクトップを着て町歩くなんて勇気あるね、兄さん。
案の定、みんな僕たちを見てるし。
まぁ、仕方ないか。
似顔絵タンクトップ着て、その上、全く同じ顔の人が隣で歩いてるもの。
僕まで見せ物になるからちょっと離れて歩くね、兄さん……
三歩ずれて軽くため息をつくと、見たことある女の子がいた。
もしかして、□□○○ちゃん!?
○○ちゃんは高校の同級生でみんなのアイドルだった。
可愛らしくて、僕たち皆が○○ちゃんに夢中だった。
あれから何年かたって大人びた感じだけど、間違いなく○○ちゃん。
あの目鼻立ちと雰囲気は絶対に○○ちゃん!
僕は思いきって話しかけてみることにした。
チョロ松兄さんや一松兄さんは絶対出来ないもんね♪
「あの…○○ちゃんだよね?覚えてる?高校の同級生の…」
「あ!もしかしてトド松君とカラ松君?」
「ビンゴ♪久しぶり、○○ちゃん!」
「久しぶりだね~、お兄さん達は元気?」
「元気過ぎて子供みたいに暴れまわってるよ、十四松兄さんとか、」
「十四松君は元気だったね~」
やっぱり○○ちゃんだ、懐かしいな~あと高校の時より何か可愛くなってる。
「そういえば、○○ちゃん、ここら辺に住んでるの?」
「うん、先月から近くのマンション借りて住んでるの」
「へぇ~!僕たちもこのちかくに住んでるんだ!もし良かったらうちくる?兄さん達もいるしさ、」
僕たちは高校の時は仲が良かったものの、お互いの家は知らなかった。
「え?いいの?じゃあお言葉に甘えちゃいますか!」
「フッ…カラ松G…ふごっ!」
「クソ松兄さんは黙ってて、さ、行こうか。」
「え? う、うん…」