第22章 一途な桃色の花を(トド松END)
その時、勢いのよい玄関からの音。
こんなことするのは、十四松兄さんくらいだ。
トド松「十四松兄さん?さっきまで二階にいなかったぁ?」
涙を袖で拭き取り、軽く咳をして声を整える。
玄関まで歩き、また扉が壊れたんじゃないかと迎えに行く。
だが、逆に此方からダダダダと足音を鳴らし来た。
白いニーソックス、デニムのショートパンツに黄色い…
カーディガン。
トド松「○○ちゃん!?」
「トド松君ッ!!」
○○ちゃんは僕をぎゅーっと抱き締めた。
トド松「ちょ////○○ちゃん!恥ずかしぃ…」
「やだ。離さない。」
僕より数センチ低い○○ちゃんは、抱き締めているため、頭が埋まっている。
僕があんなメール送ったから、駆けつけてきてくれたの…?
高揚感と罪悪感が胸に締め付けられた。