第19章 甘く、苦く(色松)
【一松】
一松「……あれ」
ずっと○○の身体を攻め続けるのも疲れてきた頃。
…○○が眠っている。
ぐっすり眠っていたのだ。
あんな状態でよく眠れるよな。
せっかく抱いてやろうと思ったのによ。
一松「…○○のバカ」
クソ松も○○が寝ていることに気づいたよう。
カラ松「……眠り姫は、いつ見ても愛らしいな。」
一松「何?寝てる○○見たことあんの?」
カラ松「あぁ、一度だけだが。」
一松「……へぇ」
殴る言い訳、もう一つゲット。
あとは○○に布団を被せて優しく額にキスをする。
いつまでたってもキスする度緊張する。
_なぁ、気づいてんのか、○○。
俺、いつもいつも○○の彼氏でいていいのか不安だったんだ。
だけど、こんなゴミに優しく笑いかけてくれる○○を見て、変われた。
本当は俺は、独りじゃなかった。
ごめんな、○○。
俺はその気持ちを上手く話せなくて見えない場所で想うしかない。
そんな俺だけど、一言言わせて?
一松「ありがとうな、○○。大好きだよ」
大好きな○○にキスをし、俺はベッドから離れ、部屋を出た。