第16章 The Last Time
指を沈めると和也の身体が揺れた。
「んんっ…しょおっ…」
俺の肩を掴んで離さない。
「苦しい…?大丈夫?」
「だいじょうぶ…」
トロンとした目。
誘惑してるな…
「もう入っても大丈夫?」
「い、れて…?」
鼓動が一気に高まった。
まるで、初めての時みたいに俺は緊張した。
「いくよ…?」
和也の後ろにあてがうと、ぬるりとした。
そのぬめぬめを先に塗りたくって、そのまま中に入った。
「ああっ…」
和也の背が反り返った。
「しょうっ…」
ぎゅうっと俺を締め付けた。
「あっ…和也、待てって…全部入ってないんだから…」
追い出されそうなのを必死でこらえて奥に進んだ。
「もうちょっとだから…待って…?」
「う…う…」
泣きそうになってるまぶたにキスを落とした。
「ゆっくりするからね…」
そういうと、和也は微笑んだ。
「はあい…」
そっと俺を抱き寄せて、身体を密着させた。
こうすると安心するのか、和也の中が緩んだ。
その隙に、一気に和也の中に入った。
「んんんっ…」
ぐっと抱き寄せられて、ますます俺たちは一つになった。