第15章 パープル
神「え、僕も嫌だよ」
即答されてしまった
「なんでですか?」
神「だって恥ずかしいじゃん」
「あたしだって恥ずかしかったです」
無言の見つめ合いではなく睨み合いが続く
先に折れたのはあたしだ
「もういいです。」
ソッポを向く
神「名前」
後ろから抱きしめながら呼ばれた名前
神「…………す、
好き」
「ふふデレた。あたしもですよ」
こっち見るなと振り返るのを阻止される
きっと赤いんだろうな
田中名前と神谷浩史の恋愛は
お互いに正直になっていくことから始まるのだろう
神谷浩史 END