第3章 ライブは〇〇
岡「へへ。ありがと」
そう言って私を抱きしめるのぶ君
「……汗」
岡「あ、ごめん。まだ着替えて無かった。すぐ着替えるね」
「ふふ。のぶ君の匂い」
岡「ふぇ?僕の匂い…」
「ああ!ごめん。何でもないや。き、着替えて来ていいよ」
と衣装室に押し込んだ
汗の匂いとか私変態みたい……
────────
岡「お待たせ」
着替えを終えたのぶ君と一緒に帰る
「寒いですね」
岡「そうだね」
もうすぐ1月が終わる
1月が終わる?
次は2月
「あ」
岡「どうしたの?」
「あ、いや」
2月には欠かせない行事がある
そして甘い物が大好きな彼にとって欠かせない物が
なんて、考え込んでいると
岡「……りつちゃん」
「は、ん」
返事をする前に唇をふさがれる
岡「………………今は、
今は僕だけ見てて欲しいな」
普段は甘えないのぶ君からの願い
叶えないわけにはいかない
「はい」
恋人繋ぎをしている手を今まで以上に強く握った